初心者のための税金話

借り入れを行う際の銀行融資の条件

少し前、元職場(銀行)の先輩とゆっくり話す機会がありました。
融資の条件等 色々教えていただきましたので
いまお客さんに改めて順次説明させていただいています。

平成10年ごろだったか
金融ビックバンを控えて 当時の大蔵省が「早期是正措置」 金融機関に
自己資本比率を一定以上保つように指示しました。
金融機関は 大蔵省の検査(いまは金融庁かな)の検査が定期的に
あったりして 監督省庁の指示は絶対というところがあります。
自己資本比率の一定を保たなければならなくなった金融機関は
融資チェックリストによる融資先選別、いわゆる「企業格付け」を行うようになりました。

同じ融資を行うなら、貸し倒れや延滞の危険性のないところばかりに
貸し出して 自己資本比率をよくしたいという思いからです。

企業の格付けは 現在も継続的に行われていて
自社が どこに格付けされるかにより 金利が違ったり、融資条件が違ったり
担保の必要不必要 融資実行までの迅速化
融資の実行有無などを左右されます。

その格付けランクとは
・正常先
・要注意先
・破綻懸念先
・実質破綻先
・破綻先
と 大きく5つにわかれているのが一般的です。

要注意先をさらに「要注意先」と「要管理先」と2つにわけて 合計7段階としたり
・リスクなし  ・ほとんどリスクなし  ・些細なリスクあり  ・リスクがあるが良好水準
・リスクがあるが平均的水準 ・リスクはやや高いが許容範囲
・リスクが高く管理徹底  ・警戒先  ・延滞先  ・事故先
というようなわけ方もあるみたいです。

要注意先には
・財務内容に問題がある企業
・業績が低調あるいは不安定な企業
・元本返済あるいは支払利息が事実上延滞しているなど債務履行に問題がある企業
・金利減免、棚上げなど貸し出し条件に問題のある企業
が該当します。

これらは 会社の申告書・決算書を元に 格付けが行われます。
債務超過状態は 「実質破綻先」か「破綻先」に区分されますので
新たな融資は ほぼ無理といってもいいということです。

たとえ現在の決算書が悪くても、毎年少しづつでも改善点を見せていくのも
大事だとか。

私たち税理士も 「税金がかかるかからない」だけではなく
こういった点もお客様に説明し、
お客様と共に質の高い決算書や申告書を作成していく努力をしなければなりません。

(2012.05.24 現在)

2014-05-13 | Posted in 初心者のための税金話